お悔みの手紙は、葬儀に参列できないときにお悔やみの気持ちを伝えるために遺族に送る手紙です。葬儀に参列できないときは弔電を送ることがありますが、弔電は葬儀が行われる数時間前には斎場に届かなくてはいけませんし、告別式で読み上げられることがありますが、お悔やみの手紙は遺族に直接送るため、告別式で読み上げられることはありません。
ただ、お悔みの手紙を送るときも葬儀に参列するときと同様に守らなければいけないマナーが存在します。お悔やみの気持ちを伝えるつもりが、失礼なことになってしまわないためにも、書き始める前にマナーを細かく頭に入れておくと安心です。
お悔やみの手紙を書くときに用意するものは、白いシンプルな封筒と便箋です。特に封筒は一重のものを選ぶのがマナーです。二重の封筒は、不幸が重なるという意味から避けなければいけません。また、同様の意味合いから、手紙は一枚の便箋に収まるように書くことも知っておきたい大切なマナーの一つです。
他にも、お悔やみの手紙は時候の挨拶や頭語を省略して本題から入ること、忌み言葉を使わないなど、文章にも気をつける必要があります。また、お悔やみの手紙と一緒に香典を送ることもできますが、そのときは現金書留封筒を用意して、香典袋とお悔やみの手紙を同封するのが基本です。さらに、香典を送る旨を手紙にきちんと添えることも忘れてはいけないマナーです。