葬儀の際のお悔やみのお花選びをする際には、普段のような自分の好みだけで選ぶことは控えます。誕生日やお祝い事におめでたいイベントでは、全体的に明るく華やいだ色味で仕上げることになる花束であっても、それとはまったく雰囲気が異なるためです。
赤やピンクに黄色などの明るく活気に満ちた色だけでまとめるのは、それだけでもエネルギーに満ち溢れていてゴージャスでなんとも楽し気ですが、それが許されるシーンとそうではないシーンがあります。葬儀用としてチョイスをするべき花の種類としては基本的には白系、落着きありシンプルであり尚且つ品のある花が相応しいです。
白い菊の花などはまさに王道であり、清楚で豪華さと高い品を漂わせる白い蘭の花や、凛とした佇まいに優雅な貫禄さえ感じさせる広いユリなども良い選択、昔から選ばれていますが現代でも選ぶことに間違いはありません。
白という清楚で静かで気品あふれる色合いは、場をうるさくすることもありませんが、かといって暗い印象を出してしまうことも無いです。静かに穏やかに見守ってくれる印象の白い花たちは、まさに故人を穏やかに見送る際に似合います。主な主人公として白い花を使いますが、わき役として色の入った花を使っても構いません。あくまでも清楚にして、決して華美にならないようにすることも必要です。